車は自分のステイタス?

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車は私たちの生活の一部となり、私たちの生活を支えてくれる存在ですよね。
でも、未だに...と言ったら失礼かも知れませんが、「車がステイタス・シンボル」だと思っている人は、生活を支えてくれる存在だとは、決して思っていないでしょう。

車にステイタスを求めている人は、間違いなく「高級車」に乗っている。高級車と言われるだけあって、デザイン性や機械性能が優れていて高価。だから、その車を所有していることを限りなく誇りに思っている。まるで自分を車に置き換えて誇示しているかのようです。また、我がもの顔で街中を走っているドライバーが多いこと!多いこと!「そこのけ!そこのけ!おいら(ベンツ)が通る!」みたいにね...

聞くところによると、戦後の日本人の理想は「仕事を成功させてお金持ちになること」だったそうです。それが「車」にも象徴されていたんですね。まずは自分の車を持って認められたい。そして自分の収入に応じてランクアップした車に乗って評価されたい。やがては「いつかは高級車に...」という野心になる。乗っている車で、その人の価値が決められてしまうような時代だったのでしょうか...

思い返してみれば、バブル全盛の頃、若者の趣味ダントツ1位が「ドライブ・車」だったのも、その当時まで受け継がれた社会現象なのでしょう。たとえ高級車ではなくても、自慢の車に彼女を乗せてドライブすることに、生きがいを感じていた若者が多かったはずです。

そういえば、街中で見かける高級車の運転席には、分不相応な若者がご満悦そうに座っていましたっけ...

ところが、今ではどうでしょう。「若者の車離れ」と騒がれる時代です。
昔は若者の趣味ダントツ1位だった「ドライブ・車」はどこへやら、今はスマホ・ゲーム・CD(音楽鑑賞)・DVD(映画鑑賞)が趣味の時代へと、若者の価値観が変わっています。お金のかかる車に走らなくても、スマホやゲーム、CD、DVDで十分に楽しめる便利な生活を知ったからなのでしょう。

それでも、普通の若いサラリーマンが、年収に近い高級車を長期ローンで購入している人も珍しくないそうです。そういう人に限って、我がもの顔で街中を走っているような気がします。

ちょっと無理をすれば誰でも高級車を購入できる時代。そんな時代でもステイタス・シンボルでしょうか。
実際に、「高級車に乗ることがステイタスだ」とセールスしているディーラーもあるようですが...

今は生活の一部となった「実用的な車」の時代です。

憧れの車

 あなたは乗りたい車に乗っていますか?
今は昔とは違い、高級車がステイタスの証なんていうのはもう時代遅れ!
それでも、やっぱり車好きの人は高級車に憧れてしまうものなんですよね。

『憧れ』という気持ちは、車好きの人に限らず人間なら誰でも持っている感情だと思います。
例えば女性だったら、憧れのブランドファッション、憧れのモデルスタイル、幸せな結婚が憧れだと思っている人もいます。男性でも、憧れの職業があり、活躍の場を海外で...という憧れを持っている人もいます。『憧れ』というのは、ある意味自分を高める材料となっているのではないでしょうか。


 さて、車好きの人なら誰でも憧れる超高級車と言えば、ランボルギーニ・ヴェネーノ、ライカン・ハイパースポーツ、ブガッティ・ヴェイロンスーパースポーツ、フェラーリ599など億越えの車は映画の中の世界。
まだ街中で見かけるポルシェ911・カイエン・パナメーラ、メルセデスS・CLSクラス、BMW5~7クラス、M5・6/X5・6シリーズなら手が届く可能性もあるので、現実に近い憧れかも知れません。
実際に乗りたい車に乗っている人というのは、自分専用の趣味の車があったり、奥さんの買い物専用の車があったり、レジャー用の車があったりと、使用目的に合わせた車を所有できる幸せな人だと思います。


 しかし、そうではない普通の人にとっては、それも一つの『憧れ』です。独身の頃なら、ちょっとは無理をしてでも自分が憧れる乗りたい車に乗れるかも知れませんが、結婚して家庭を持てば、車に関わる維持費を考えるようになるでしょう。子供が生まれて家族が増えれば、家族構成や子供の成長に合わせた実用的な車に乗るようになるでしょうし、やがて子供が巣立つ頃になれば、夫婦中心のライフスタイルに合わせた車に乗るようになりますよね。だから車は家と同じように、所有者の個性だけではなく、その人と家族の人生そのものが現れているものだと思います。


 人の価値観はそれぞれ。だから車の価値を判断する基準も人それぞれだと思います。
『憧れ』で終わってしまう人の方が多いような気がします。

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愛車の価値

 現在の私たちの生活は、車あっての生活ですよね。
通勤や通学に、家族の送り迎えなど、日常的な便利な足となっていて、それが当たり前の生活を送っていませんか?


 車が誰でも乗れる時代になったのは、日本の高度成長期以降のこと。戦後の貧しい暮らしから、這い上がってきた日本人。そんな日本人へのご褒美が『車』のような気がします。
今は豊かな生活になり、運転免許さえあれば誰でも車に乗れる時代です。かといって、決して安い買い物ではありません。実用性よりもデザイン性やブランド力のある車に乗っている贅沢な人もいれば、身の丈に合った実用的でかつ経済的な車に乗っている人もいます。どんな車であろうが、所有車にしてみれば価値ある『愛車』だと思います。


 しかし、車は消耗品です。いつかは寿命という時期が訪れます。
車に乗っていればメンテが必要ですし、不具合があれば修理も必要です。古くなった車に乗っていれば、今まで以上に修理代もかさみます。買い替え時期の目安というものは、車の状態だけではなく、経済的な事情も考えなければなりません。廃車同然に乗りつぶしてしまう人を除いては、今乗っている車を下取りに出して、新車購入の資金に充てる人が一般的だと思います。その際に、誰でも思うことが「少しでも高く愛車を評価してもらいたい」ってこと。大切に乗ってきた車だからこそ、高く評価されたいものですよね。


 車の価値というものは、残念ながらあなたが所有したその日から下がっていきます。
年数や走行距離、内外装の劣化具合、事故歴によっても価値が変わってしまいますし、価値という面では、同じ車種でもグレードや装飾品、オプション、ボディカラーによっても価値が変わってしまいます。

ファッションに流行があるのと同じように、車にもその時の人気車種という傾向に左右されて価値が決まると言われています。


 おそらく車を購入する時は、新車の購入資金や支払方法は頭にあっても、購入する車の3年後、5年後の価値まで考えている人は少ないでしょう。
少しでも愛車を高く評価されたいのであれば、車市場の動向を上手く利用してタイミングを図るのも手だと思います。車の消耗が少なく目減り幅が少ない3年・5年サイクルで乗り換えるとか、流行に左右されない根強い人気車種、黒・白・シルバーなど万人受けするボディカラーということも視野に入れて選択するのもいいのではないでしょうか。
あくまでも、大切に乗ることが基本ですけどね。

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車に求める価値は?

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 世の中に溢れている車は、外観の違いや用途によって本当にたくさんの種類がありますよね。その中から、自分にピッタリの車を選ぶ際に、あなたはどんな価値を車に求めているのでしょうか。

 現在の車をタイプ別に分けてみると、今話題のハイブリッドカーは、燃費の面では経済的かも知れませんが、購入価格がガソリン車よりも比較的高いですよね。家族みんなで楽しめる室内空間を重視したミニバンやワンボックスカー。燃費が良く日常の足として重宝するコンパクトカーや軽乗用車。

走行性能を重視して設計された運転を楽しむ人向けのスポーツカー。スポーツタイプの4WDでアウトドア派向けのSUV車。乗る人と積載荷物を考慮したワゴン。最も古くからある定番のセダン。

車は用途によってタイプが変わりますよね。乗ってみたい車や乗りたい車はあっても、家族構成や経済的な事情で車に求める価値は変わってくると思いますし、年代によっても異なってくると思います。

例えば、独身女子でしたら、外観と内装がかわいらしく、運転していて楽しくなるような車を求めるでしょうし、独身男子は流行を意識しながら走りが良くセンスの良い車を求めるでしょう。また主婦層が求めるものは、家計に優しく小回りが利く車になりますし、家族が多ければミニバンタイプのファミリーカーになりますよね。

 そして、誰もがいちばん求める価値は『信頼性と安全性』ではないでしょうか。
私たちが日用品として購入する品物を考えてみて下さい。TVやビデオ、カメラ、オーディオ関連商品にしてみても、使い勝手の他にメーカーで選んでいることはありませんか?信頼できるメーカー=安心して使える=壊れないというイメージが、今も根強いような気がします。

その点は車も同じですよね。乗っていて壊れない頑丈な車がいいに決まっていますし、ましてや大切な命を運ぶ道具なわけですから、安全性は最重要視になると思います。

今は高品質で信頼性の高い車種として、日本車が世界をリードしていますから、国内のどのメーカーも安全性能の高い車ばかりだとは思いますが、それでもトヨタ車がリードしているのは、長年培ってきた技術と信頼性が認められているからだと思います。

 私がトヨタが素晴らしいと思うのは、戦後の自動車産業が苦難だった時代に、多くの国内メーカーは政府の方針に従って欧米自動車メーカーと技術提携をして道を切り開いていた中、トヨタだけはどの欧米メーカーとも技術提携をせずに、国内技術にこだわり続けて独自の技術による自動車開発を進めてたというところです。それが今では世界のトヨタと言われるまでに成長した企業ですからね。

 トヨタの車を特別扱いするわけではありませんが、そのメーカーの車の歩みを見ると、おのずと見えてくることもありますよね。

 何にせよ、車は高価な買い物になるので、購入の時は慎重にならざるを得ません。
人それぞれの価値を求めて車を選んでいるのでしょうが、あれもこれも全てを兼ね備えて、しかもお手頃な車があればいちばんいいですよね。

新たな価値ある車

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戦後の日本経済を支えてきたのは、自動車産業です。
各メーカーが車のデザインや技術で競合し、魅力的な車が誕生する度に、当時は、車は庶民の手には届かない高級な乗り物であっても、人々に夢と楽しみを与えてくれる存在だったそうです。
その後自動車産業の発展に伴い、大衆車量産へのシフトから『夢のある車』から『実用的な車』として現在に至っているわけですが、いくら大衆向けの車であっても、やっぱり車は高価な買い物です。おまけに維持費もかかりますし、単なる『車は便利な移動手段』だと片付けてしまうには、対価に見合った満足度が得られていないのではないでしょうか。

現在は環境に優しい低燃費車として、ハイブリッド車、ブランクインハイブリッド車、電気自動車といった次世代自動車が徐々に普及し始めています。その価格もまだまだ消費者の納得が得られるような価格だとは思えませんし、昨今騒がれている若者の車離れも、コストパフォーマンスが低いからなのではないでしょうか。便利な移動手段であれば、お金のかかる車じゃなくても公共交通機関を利用した方が面倒なこともなく気楽だから...ということなのでしょう。

 そんな現代の若者たちに、もっと車を好きになってもらおう、車の新たな価値を見出してもらおうという試みで発足された、企業共同体プロジェクト「Drive Japan」があります。これは、日頃は競合の関係にある国内自動車メーカー8社(トヨタ・三菱・日産・ホンダ・マツダ・スズキ・ダイハツ・富士重工)が、業界に共通する現在の問題点や課題に目を向けた取り組みです。共同体が運営する「Drive Heat」という投稿サイトを通じて、参加者同士が車に乗る喜びや楽しさ、感動を共有し、車自体の価値ではなく車によって得られる新たな付加価値が発見できる「メーカーと参加者とのコミュニケーションの場」となっているそうです。

 時代の流れと共に、私たち消費者が求める車の価値が変わってしまったと言えばそれまでかも知れませんが、昭和時代の「人々に夢と楽しみを与えてくれていた車」という価値を考えさせられますね。

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